オーロラ観測の時の服装ってどうしたらいいのさ

生きてるゾウ

スウェーデンでオーロラを見に行ったから、今後行く人のために服装とかについての情報だ。

場所:ラップランド(スウェーデンの北の方)

時期:2023年3月中旬(計5日ほど)

気温:マイナス15〜20度

オーロラって実際に見れた?

僕はツアーでラップランドに行き、計5泊した。初日はオーロラを見られなかったが、その後はほぼ毎日見ることができた。これはラッキーな方だと思う。3月中旬はオーロラ観測のベストシーズンというには少し遅いからね。2月下旬に同じ内容のツアーに参加した友人は1回しか見ることができなかったって言ってたし。

でも、ラップランドみたいに十分に緯度が高い場所であれば、天気がいい日に4・5日も滞在すれば見られると思うんだ。もちろん日によってオーロラの濃さは違うから、そこら辺は運だけどね。肉眼では気づかなくとも、スマホのレンズを通せば見つけられることもあるから、諦めず試してみてほしい。

普段、ストックホルムにいるとオーロラが見れることはまず無い。運よく見れたとしてもかなり薄いもので、「みんながイメージするオーロラ」とはかなり違う。だからはっきりとした、いわゆる「オーロラ」を見るには、オーロラベルトと呼ばれる緯度60度から70度の範囲に行くというのが確実だ。

iPhoneでオーロラって綺麗に撮れるの?

結論から言うと、可能だった。

ネットの記事にはiPhone8でも撮影できる!みたいなことを言ってるものもあるかもしれないけど、基本的にはナイトモードが搭載されていないカメラで撮影するのはやめた方がいい。

確かに、くっきりとしたオーロラが出ている日であれば、撮ることは出来なくはない。でも「ぎりぎり写っている」だけであって全然綺麗に撮れない。実際、僕はiPhoneXR(ナイトモードは搭載されていない)を使って撮ってみたが、ぼやぼやした光が映った黒い写真が残っただけだった。

友人らのiPhone11、iPhone12を借りて撮影したところ、薄いオーロラでもかなり綺麗に撮ることができた。明らかに肉眼以上だ。ナイトモードは露光時間が長いから、寒さで手が震えないよう苦労したけどね。

もちろんちゃんとしたカメラには及ばないが、iPhoneでもナイトモードを使えば肉眼以上の綺麗なオーロラの写真を撮ることが可能だ。

服装はどうしたらいい?

おすすめは、上からニット帽・ネックウォーマー・防風防水ジャケット・防風防水のズボン。手袋はウィンタースポーツ用のしっかりとしたものがいいだろう。

とにかく皮膚を露出しないようにした方がいいと思う。寒い。手先や顔周りは、特に外気が入り込む隙間が多いから大事だ。

首周りに関して言えば、僕はネックウォーマーを薦める。マフラーだと歩いている時にもし解けたら危ないし、ネックウォーマーだったら鼻や口までしっかりと覆うことができて、かなり暖かい。

ジャケットやズボンは防風なだけでなく、防水の方が安心だろう。もしスノーシューなどを履いて丘を登るとすると、深い雪道だからズボンが雪まみれになる。転ぶこともあるだろうし。

何より雪の上に寝っ転がって星空を眺めるのは最高だ。気兼ねなく寝転がれるように防水のジャケットをお薦めする。

手袋は防水でないと、濡れて使い物にならなくなる可能性がある。スキーやスノボ用の分厚く防水できるものなら十分だろう。(もっと寒い地域に行く場合は、5本指ではなくミトンタイプがいいかもしれない。冷気に触れる表面積が減って指の熱が逃げにくいんだ。)

ヒートテックのインナーやタイツはあったほうがいいと思うが、重ね過ぎには注意が必要だ。

雪道を歩くというのはなかなか疲れる運動なのだ。だから重ね着しすぎるといくらマイナスの世界でも汗をかく事になる。そして汗をかいた状態で立ち止まると、今度は体が一気に冷える。これは危ないし、インナーは後から調節できない。インナーに頼りすぎず、しっかりとしたアウターを着て、歩いて汗をかいてきたらジャケットの前を開ける、というのが大事だと思う。

僕はこんな格好だった。

ニット帽、ネックウォーマー、ユニクロの防風ダウンコート、普通のスウェット、雪用ブーツ。

中にはダウンベスト、ニット、ヒートテック1枚ずつ。下はヒートテックタイツ一枚。靴下は分厚めのもの1枚。

アウターはアルミの層が入っているもので、ユニクロの中で一番防寒性が高いと謳われていた。実際、僕は全く寒さを感じなかったし、マイナス20度までなら余裕で行けると思う。

ズボンは普通のスウェットで行けないこともない。寒さに耐えられない、とかじゃない。でも、それこそユニクロにも防風パンツが安価で売られているから、それを買っておけばよかったとは思った。わざわざスウェットパンツで行くことは断じておすすめしない。(そんな人はいないと思うけどさ)

靴下は重ねても2枚まで、とガイドの人が言っていた。血流が悪くなって逆に冷えやすくなるそうだ。

マイナス20度近くでも全然外に出られる、というのが僕の正直な感想だ。それはもちろん「しっかりとした防寒対策」があってのことだけど。

スウェーデン人の友人がこんな諺を教えてくれた。

天気が悪いんじゃない、服装が悪いだけさ。

そもそも僕はこの冬の間スウェーデンのストックホルムにいたから、寒さに慣れている、というのが理由かもしれない。寒さの感じ方は個人差があるし、行く年や場所によって気温も違う。特に、北欧は緯度の割には温暖な地域だ(暖流と偏西風の影響だね)。

だからあんまり鵜呑みにしないで他の人の意見も参考にしてね。

こういう「実用的」なブログは普段書かないから、読みにくかったら申し訳ない。このツアーで体験したその他「非実用的」なことについては、下のブログに書いてあるから是非読んでみてほしい。

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