しかしスウェーデンなら花粉症の心配はないというのは嘘だ。
僕は比較的重度の花粉症で、日本にいるときは春と秋はマスクが欠かせない。万全の対策をしたところで、蛇口が壊れた水道のような鼻水が出てくる。
「スウェーデンは日本と花粉の種類が違うから、半年だけなら花粉症になる心配はない」と聞いていた。これは夢のような生活が送れるかもしれない、と期待していたのだ。
しかし実際は、スウェーデンでも毎日くしゃみと鼻水に悩んで、部屋に籠っている。
せっかくスウェーデンの春は快晴でお出かけ日和なのにね
こんな様子を見た友人から、「わかるよ、俺も花粉症だし」なんて言われることがある。いや、そうはいっても、君は今ティッシュペーパーを抱えていないし、くしゃみを連続でしているところを見たこともない。全く僕の気持ちを分かってはいない。
花粉症という同じ分類にいるかもしれないけど、君とはその程度が違うんだ。
そう言いたくなるが、流石に口には出さない。
何事もそうなんだけど、物事には程度とかグラデーションってものがある。そういうグラデーションの中で、どこかに基準値を設けて分類分けしている。
例えばMBTIっていう性格診断を受けると16個の性格に分けられる。だけど、それは個々人の性格を強引に線引きしただけに過ぎない。
世界中約80億人を均等に分けたって一つの性格分類に5億人いるわけだ。その5億人個々人の持つ差を無視して、「わかる」とか「俺も同じだわー」とか、気軽に言われちゃうと、どうにも返答に困る。
こういうのって、虹を見て「ここからが青でここからが紫」って線引きして7色に分けるのと似ている。
実際にはもっと細かい色が潜んでいるのにね。
そういう「便利な」線引きのせいで青と紫の間にある色が見えなくなってちゃ駄目なんじゃないかな。
要するに何が言いたいかっていうと、花粉なんて糞食らえだから世界中のスギを伐採してやろうっていう花粉への愚痴なんだけど。。
花粉でイライラして八つ当たりしてるだけじゃん!!
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