親が運転する車の後部座席で寝る時ってすごく安心できるけど、それはいつか突然なくなって、今度は君が車を運転してあげる番なんだ、ってスヌーピーが言ってた。

考えてるゾウ

あ、この柔軟剤の匂い、昔よく遊びに行ったあいつの家とおんなじだ。勝手に屋根に登って叱られたっけ。

ん、この曲、あいつ毎回カラオケで熱唱してたな。いっつも2番のサビになると声が裏返るんだよ。

こういう、匂いとか音楽とか、五感で覚えてるものがふと蘇ってきた時、その記憶の鮮明さったらありゃしない。切なくなるほど有り有りと思い出せる。

例えば、僕はThe Beatlesの『 I Want to Hold Your Hand 』を聴くと、小学校低学年、スイミングスクールからの帰り道を思い出す。

帰り道、母の運転する赤いイストの中ではいつもビートルズが流れていた。スイミング終わりの僕は決まって少し眠かった。そしてこの曲の歌詞には「 I can’t hide 」と繰り返し叫ぶ部分がある。後部座席に座る幼い僕にはもちろんその英語の意味なんてわからなくて、ずっと「アゲハ」と蝶々の名前を叫んでいるものだと勘違いしていた。

思い出したその記憶は、間違いなく平和で、親からの愛によって全力で守られていた。そんな親への感謝と、もうあの後部座席には戻れないんだっていう寂しさが同時に込み上げる。

この感謝は親に伝えるべきであると同時に、自分の子供に受け渡してあげるべき愛なんだろうな。

まあこんなこと言ったら親に泣かれるのは目に見えてるんだけどさ。 

 

今日の音楽!

The Beatles - A Hard Day’s Night

この曲もスイミングスクールの帰り道に聞いていたから、僕の中ではプール独特の塩素っぽい匂いを思い出す。幼い頃に聴いていた曲ってやっぱり自分の原点って感じがするし、今の曲の好みとかにも影響してるような気がする。自分の子ができたら、子供と一緒にどんな曲を聞こうか。きっとその頃になっても相変わらずビートルズと椎名林檎を流してるんだろうな。

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